かつては世界有数の銀の産出国だった日本。江戸時代には多くの銀細工職人が登場し、文化・経済が発展した時代を背景に、銀製品は庶民にも広く愛用されるようになった。銀座役所(現在の銀座2丁目・ティファニー本社前)で銀貨が鋳造されていたのもこの時期。
1867年のパリ万国博覧会では、日本の銀製品の芸術性と技術が世界に高く評価され、明治時代以降、銀製品が数多く輸出されることに。外国人の往来が増えた戦後、銀製品の需要はますます拡大し、東京は主要な産地となった。
独特の美しい輝きが魅力的な銀器。現在も茶器、酒器、花器、置物、装身具など、優雅で洗練された製品が、江戸職人の技によって生み出されている。
Copyright© 2020. 株式会社風樹
All rights reserved.