大館曲げわっぱの歴史は、きこりが杉の板を使い、曲物の器を作ったことに始まる。17世紀後半、下級武士たちの貧しい暮らしぶりを目にした大館城主が、領内の自然資源を活用した曲げわっぱの製作を奨励。下級武士の副業として発展し、その技術が現代に受け継がれている。
曲げわっぱは、天然の秋田杉を薄く剥いだ板を熱湯につけてやわらかくしたものを筒状に曲げて形作り、接合部分を縫い留め、蓋や底板を接着剤でつけて仕上げる。軽さ、木目の美しさ、さわやかな木の香り、調湿性の高さが特徴となっている。
弁当箱やおひつの生産が主流だが、カップやぐい呑、照明器具など、曲げの技術を駆使した商品が職人たちによって作られている。
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