鎌倉時代、中国の禅宗の伝来とともに輸入された彫漆品に影響を受けた仏師が、さまざまな工夫を凝らしながら寺院の調度品などを作ったのが鎌倉彫りの始まり。茶の湯の流行により茶道具が盛んに作られるようになり、鎌倉彫の発展に寄与した。
木地には主にカツラやイチョウ、ホウを使用。模様を彫刻した後、生漆、炭粉、砥の粉を撒いて下地を作り、朱や黒の漆を塗っては研ぐ作業を繰り返す。彫り跡を残し、仕上げにマコモの粉を撒き磨くことで、立体感や重厚感、古色がかった色合いが生まれ、鎌倉彫らしさを醸し出している。
2009年には、盆や膳、ブローチや宝石箱、鏡台などが商標登録され、鎌倉彫ブランドの振興に力を入れている。
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