江戸時代、弘前藩の藩主が若狭国(現在の福井県)から呼び寄せた職人によって始まった。明治時代に入り、漆器の製造所や組合が結成され、それまで藩の調度品だった漆器は庶民の日用品となり、産業として発展。1873年に開催されたウィーン万国博覧会では賞も獲得した。
木地には目の細かい青森ヒバを使用。色漆を幾重にも塗り重ねたり、研いだりする作業を繰り返しながら、独特な斑点模様を表現するのが津軽塗の特徴。「唐塗」「七々子塗」「紋紗塗」「錦塗」の4技法が現代に受け継がれている。
堅牢で優美な津軽塗は実用性に優れている。現在は「ロイヤルコレクション」というブランドを立ち上げ、メーカーとの共同開発も行っている。
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