常滑焼は、釉薬を使わない焼締めや、鉄分を含む陶土を高温で焼成することにより生まれる、絹のようにすべすべとした肌触りと、つやのある朱泥色の焼き色が特徴。
常滑焼の起源は古く、平安時代末期には数千基とも言われるほど多くの窯が築かれ、日用雑器などが大量に焼かれていた。鎌倉時代には大型で力強い甕や壺の生産が盛んになり、江戸時代後期には、徳利などの酒器、急須などの茶器が作られるようになった。常滑焼の代表ともいえる朱泥急須が誕生したのもこの時代。
明治時代以降は、土管やタイルなどの建築陶器の生産も行われるようになり、現在は、茶器や食器を始め、園芸鉢、盆栽鉢、衛生陶器など、幅広い焼き物が作られている。
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