会津本郷焼の発祥は、播磨国(現兵庫県)から職人を招き、若松城の屋根瓦を焼いたこと。1645年に会津藩主が瀬戸から陶工を呼び寄せ、本格的にこの地で陶器が焼かれるようになった。その後、会津藩は陶工を有田に忍び込ませて磁器作りの技術を習得させ、1800年には本郷村で発見された大久保陶石を使った磁器の生産も始まった。
戦争や不況、大火で何度も窮地に立たされながらも復興を果たし、陶器、磁器の両方を焼く数少ない産地として、また東北では最古の白磁の産地として、花瓶や食器、アクセサリーなどの生産を続けている。
飴釉や灰釉を使った陶器、染付や和洋絵具による彩画や流し釉を施す流紋焼の磁器など、多種多様な作品がある。
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