日本の伝統工芸品は、織物、染色品、陶磁器、漆器、木工品などの業種に区分されており、現在、1000品目を超える工芸品があります。
これらは、いわゆる美術品、芸術品として展示・所蔵されるようなものがある一方で、日用品として使われるものも身の回りにあふれています。実用品でありながら、機能性や美しさを兼ね備えていて、私たちの暮らしを快適にするものであると同時に、目にしたとき、手に触れたとき、喜びや感動を与えてくれるものでもあるのです。
地域にある自然の素材を生かし、風土や人々の暮らしの中で育まれてきた日本の伝統工芸品は、今も当時の技術・技法を受け継ぎ作られています。日本らしい佇まい、デザインの美しさ、緻密さ、質の良さなどから、海外からも高く評価されています。
中でも100年以上の歴史をもち、「製造過程の主要部分が手作りである」、「伝統的技術または技法によって製造されている」、「伝統的に使用されてきた原材料である」などの条件を満たしたものは、経済産業大臣の指定を受けた「伝統的工芸品」と呼ばれています。2020年8月現在の登録数は全国で235品目。日々、日本各地でさまざまな伝統工芸品が作られています。
日本の伝統工芸品は、優れた技術をもつ職人=匠[Takumi]によって支えられています。彼らは、自分の納得がいかないモノは外には出さないといった確固たる信念のもと、モノ作りと向き合っています。時に、その情熱や魂をサインや烙印に込め作品を完成させます。
Takumi Japan
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